タイ料理を深堀りしていく連載「タイの国民食を知る」。PART 1 は「กะเพรา | ガパオ」。
6月8日はガパオの日

6月8日は日本記念日協会によって正式に制定されている「ガパオの日」。
この記念日は、日本でガパオライスを広めたタイレストラン「ガパオ食堂」の設立日に併せて制定された。
日本でタイ料理といえば、「トムヤムクン」「パッタイ」「グリーンカレー」が定番だが、実は本場タイの人々にとっての”タイ料理の代表”といえば、「ガパオ」なのである。
日本では「バジル炒めご飯」と訳されていることが多い印象だが、正確には「ガパオ」(タイ語:กะเพรา)というハーブと肉類(またはシーフード)を炒め、白米とともに食べる料理を指す。「ガパオ」とは料理の名前だと思われがちだが、料理に使われるバジルの一種であるハーブの名称である。
タイ人にとっての“ソウルフード”
タイ人の友人によると、ガパオは彼らにとっての「Comfort Food」(食べるとホッとする食べ物、子供のころに食べた家庭料理や郷土料理、幸福感を得られる食べ物)だという。
夕食に何を食べるか迷ったとき、レストランでメニューに悩んだとき、タイの人々は「とりあえずガパオ」と選ぶことが多いそう。日本におけるおにぎりや味噌汁に似た、安心感のある存在と言えるだろうか。
私は回転寿司に行くと必ずサーモンを頼むだが、みなさんにも「必ず頼む一皿」があるはず。 ― ガパオは、まさにタイの人々にとっての「その一皿」なのである。
日本の「ガパオ」は本場と違う?
日本で提供される「ガパオ」は、鶏ひき肉にスイートバジル、パプリカや玉ねぎを加え、ナンプラーやオイスターソースで味付けされたものが一般的である。しかし、本場タイの「ガパオ」はそれとは異なる。

タイでは、豚肉や鶏肉、シーフードなどを「ガパオ」と呼ばれるハーブ(和名:カミメボウキ)とともに炒めるシンプルなスタイルが主流である。ガパオは熱帯アジアを原産とする植物で、その独特な香りがタイ料理に不可欠な存在となっている。鶏ひき肉のガパオが最もポピュラーだが、豚肉や牛肉、イカなどバリエーションも豊富である。タイにあるほとんどの店では、目玉焼きはオプションなので、追加を忘れずに。

バンコクでガパオを食べるならここ
タイ・バンコクを訪れた際には、ぜひ足を運んでほしいガパオ専門店がある。「Phed Mark(ペッドマーク)」という店で、タイ国内で人気のYouTuberがプロデュースしたことでも話題を集めた。店内は広くはないがガパオのみのお店なので回転が早く、待ち時間もそれほど長くはない。


注文の流れはシンプルで、まずは具材(ベジタリアン、豚肉、イカ、牛肉、和牛)を選び、次に辛さのレベルを1(辛さなし)~5(激辛)から選択する(ちなみに目玉焼きはデフォルトで付いてくる)。
レベル3以降は現地のタイ人でも辛く感じ始めるレベルなので、レベル選びは慎重に(レベル2でも十分ピリ辛を感じられた)!飲み物の持ち込みも自由なので、辛さに弱い人は近くのコンビニで牛乳を買って持ち込むのもおすすめ。

