日本人とタイ人のZ世代(大まかに10代~30前後)は今年の冬、どんな曲を聴いて過ごすのだろうか。寒い日本と年中常夏のタイで生活するZ世代の冬の思い出と共に、今冬のプレイリストを一挙公開。
Part2はバンコクでファッションデザイナーとして働く20代女子がピックする “sad girl edition”。「冬=クリスマス」というイメージだけではなく、常夏のタイでも「冬=どことなく切ない」を思うことを彷彿させるプレイリストを楽しんで。
〇 PROFILE
・年齢:20代
・性別:女
・国籍:タイ
・職業:ファッションデザイナー
・趣味:音楽、arts & craft、アニメ鑑賞
〇 2024 – 5 WINTR SONGS PICK
『Warm December』(2020)Sabrina Caludio
『Christmas Blues』(2020)Sabrina Caludio & Weekend
この2曲は『Christmas Blues』というアルバムに収録されていて、アーティストのアルバムに対する「憂鬱な1年に幸せを取り戻す」というメッセージ性が好き。特に『Warm December』、『Christmas Blues』の2曲が私のお気に入りです。
『Santa Tell Me』(2014)Ariana Grande
クリスマスになると必ずといっていいほど街中で流れているこの曲。メロディーはとても軽快なのに、歌詞は少し悲しく愚痴っている感じで、そのギャップがクリスマスソングの魅力だとも思う。”幸せの祭典”であるクリスマスを人々が祝っている反面、過去のことを思い出したり、悲しんだりしている人がいるのも事実だと思う。軽快なメロディーでそんな感情たちを振り切って、来年はいい一年になると期待しているような、そんな感情。
『Get Away』(2019)Mac Ayres
この曲は最近偶然見つけた曲で、この曲を聴いていると自分の過去や嫌な気持ちを全て洗い流してくれるような、そんな気持ちにさせてくれる。すーっとどこにでも広がっている空をみているようで、全てを置いて(捨てて)逃げ出したくなる。
※この冬に聴きたい(だけど聴かない)曲
『If I Ain’t Got You』(2009) Alicia Keys
この曲は私が一番好きな曲だったが、今年はまだ一度も聴いていない。その理由として、私をこの曲に夢中にさせてくれた人との失恋があるかもしれない。この曲を聴くたびにその人との思い出がフラッシュバックし、今はもう2年前に私が恋していた彼がいないことを強調させられる気がする。この曲を聴きたいと思った瞬間は沢山あったが、悲しい気分になったり、過去の嫌な思い出を思い出せるだけだったので聴かないことにした。新しい恋が私に現れるまで、またこの曲を聴くのを待つことにする。― 私の新しい恋が、私にこの曲を夢中にさせてくれることを期待して。

